記録

会期

会場:キッド・アイラック・アート・ホール/5階ギャラリー
映像インスタレーションとコラボレーションする個性豊かなアーティストたち。
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映像インスタレーション「しろい海」2013年(会場写真)

映像インスタレーションとコラボレーションをすること、その意味とは?と問われ、その問いは率直に言って難しいと答えた。答えになっていない。招いた個性豊かなアーティストさんたちには、舞踏、ダンス、音楽、演劇、演出等々、わたしとは違った世界感を持っている。あるところでは共通するところもあるようで、またあるところでは違う。そういったことを理解した上であえてコラボレーションという表現手段をとるのは、見えない何かに向かって挑戦する心意気を感じるからだろう。コラボレーションの面白さは、1+1=2という単純な答えでなく、3であったり4.1であったりすることだろう。あるいは+思考ばかりではなく−思考もはたらくから面白い。と感じる。
今回の映像インスタレーションとのコラボレーションは、インスタレーションに触れないで表現してほしいという約束事があった。表現者にとっては自由を奪われた挑戦であり、思う存分に力量を発揮できなかったと思う。だが規制があったことによりより、その作家の身体がよく見えたという良い効果もあったように思う。触れないでとしたのは、「場」と「空間」という関係を際立たせたいという思惑があった。場あるいは場所は動かしがたい存在としてあり、わたしは場所をインスタレーションそのものに置き換えていた。空間は表現者自身として捉えている。空間をひろげる方法は表現者の数だけある。確かに表現者の数だけの空間のひろがりが露になった「連鎖する日常/あるいは非日常の21日間・展」だった。やはりこういった空間は、ライブに立ち会うのがベストだろう。

撮影:坂田洋一

9月18日、19日、20日・宮田徹也トーク

 

 

 

撮影:坂田洋一

9月18日、19日、20日・ヒグマ春夫パフォーマンス

 

 

 

撮影:坂田洋一

9月21日・渡邊るみ/WATANABE Rumi(ストーリーテラー)

今回参加させていただいて、自分の表現とはなんだろう?という基本的なことに立ち返るとてもいい機会になりました。
それが明確になってくるのはこれからだと思いますが、大事なこと、原点から目を逸らさずに向き合っていこうと改めて思っています。本当にありがとうございました!!

 

 

9月22日・田村のん/Tamura Non(舞踏)

 

 

 

 

9月23日・慶野由利子/Keino Yuriko(Computer Music)

 

 

 

 

9月25日・ヒグマ春夫パフォーマンス

 

 

 

撮影:坂田洋一

9月26日・関谷泉/SEKIYA Izumi(パフォーマー)

雪 景色の映像に体の深部をノックされ、ダークなものも含め様々な記憶があふれ出し、終わった後は清々しい感覚で満たされていました。貴重な体験をさせてくだ さったヒグマさん、心より感謝しています。見届けてくださった観客の皆さん、本当にありがとうございます。前よりほんの少し自由になれたでしょうか。まだまだ遠いですが、コラボレーションの面白さにわずかながら触れることができた気がします。

 

 

9月27日・深谷正子/FUKAYA Masako(ダンス)

 

 

 

 

9月28日・秦真紀子/HATA Makiko(ダンス)

 

 

 

撮影:坂田洋一

9月29日・宮保恵/miyabo megumi(ダンス)

 

 

 

 

9月30日・Natsuki

 

 

 

 

10月2日・正朔/SEISAKU(舞踏)

 

 

 

撮影:坂田洋一

10月3日・丹下一/TANGE Makoto(俳優・演出)

 

 

 

 

10月4日・風人/Kazehito(ボイス+α)

 

 

 

 

10月5日・若尾伊佐子/Wakao Isako(ダンス)

 

 

 

 

10月6日・北山聖子/Seiko Kitayama(身体表現)

 

 

 

 

10月7日・岡田多恵子/OKADA Taeko(演出・身体表現)

 

 

 

 

10月9日・長谷川六/HASEGAWA Roku(身体表現)

 

 

 

 

 

 

10月10日・尾身美苗/OMI Minae(ダンス)

今までたくさん即興のパフォーマンスをやってきたけれど、こんなにもaudienceと近い距離感で何もかも丸裸にされて逃げ場のない緊張感がたっぷりの45分間でした。普段から深海の魚や透明の水が煌めく感じや、車窓からひたすら走って一つの長い線になっていくビジュアルがとても好きで、何時間もバスや電車の中からその風景を眺めているのがあり、普段自分がよく見て感じているnostargiaを思い出させられ映像の世界観にどっぷりと浸っていました。
45分を計算しながら抑制させた自分の踊らない身体と音や映像に踊らされているような体の中間を、意識が遠くなるようにloopされたminimalなイメージ空間の中で、自分の明白に覚醒される意識と、映像にも出てくる干からびた魚と身体がlinkした瞬間が自分の普段の意識とは違ってとても不思議な感覚があったのを覚えています。特に音との関係に戸惑う瞬間があって、無音になった時の自分の存在感と音にdriveされて自分の意識よりも大袈裟に動いていたり...ヒグマさんの創り上げた現実のようで非現実的な空間と、まさにそこに実在して偽りのない身体と、その空間の中でどこにいけばいいのかと狭い水槽の中に入れられてしまった魚のようにもがいていたり.... うまくは言えないのですが水の中をただひたすら浮遊しているような、干からびて死んでいるような変な感じでした。自分の意識が遠退いて広がっていく、でも時が経過するにつれさらに鋭くなる、そんな苦しくも心地の良い45分間でした。ぜひまた挑戦したいです。観に来てくださった観客の皆さん、そしてヒグマさん、このような空間を共有してくださって本当にありがとうございました。

10月11日・別所るみ子 /Ruby Rumiko BESSHO)(コンテンポラリーダンサー )

 

 

 

 

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