ヒグマ春夫の映像インスタレーション&コラボレーション・シリーズ

LIG INC.

第1弾 連鎖する日常/あるいは非日常の17日間・展

2013年3月6日~29日 会場:A・Corns Gallery

映像インスタレーションされた空間で、ゲストを招いてコラボレーションをしました。コラボレーション以外の時間帯は自由に鑑賞できます。


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インスタレーションを考える時、空間の特色・特質を探り出すことは重要な要素になると考えている。A・Corns Galleryという画廊空間に何回か訪れたとき、空間にはモノが雑然と置いてあった。次の時には展示会が開かれていて、ドローイングや衣類がマネキンに展示してあった。何体ものマネキンは作品以上に輝いていた。マネキンは作家が持ち込んだものと思っていた。このマネキンはと訪ねてみると、画廊の系列会社のもで使ってもいいという返事が返ってきた。画廊空間は四角形ではなく変形したT字型をしている。マネキンを使おう。映像に広がりを持たせよう。毎日異 なった空間と時間を体感できる展開を考えてみよう。インスタレーションは、ものではなく空間と時間そのものだ。映像は時間と空間を束縛する。だが映像イン スタレーションは、時間と空間を解放し五感を覚醒する。
映像インスタレーションは、ビデオプロジェクター2台、DVDプレイヤー1台、分配機1台、マネキン5体、CDプレイヤー1台、蚊屋1個、透過性のスクリーン8枚で構成した。 コラボレーションでは、蚊屋は自由に使ってよしとし、他のものはできるだけ触れないことにした。またコラボレーションでは、ビジュアルサンプラ1台、スイッチャー1台、ミキサー1台を使い、パフォーマーの動きを察知してプロジェクター1台に映しだした。 パフォーマーにとっては、幾つかの規制があり自由な表現ではなかったかも知れないがあえて規制のあるなかでの表現を試みたいと考えた。


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この時期になると震災のことを意識する。だからといってその想いを直接的に映像化したくはない。今回投影した映像はそんな念いから「めくりめく」とした。最近撮った映像やずっと前に撮った映像がページをめくりめくように現れる。その映像の向こうにもう一つのアニメーションが重なっている。そんな「めくりめ く」は48分のDVDになっている。


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今回の映像インスタレーションは、観る位置によって見え方が異なる。その異なりを撮った。200枚の写真を使って平面化してみた。
ACKid 2013に展示
◎サイズ:841mm × 594 mm






Higuma Haruo(Artist)
'90年度文化庁派遣芸術家在外研修員。その成果発表が'09年国立新美術館で「DOMANI・明日」展として開催され映像インスタレーションと映像パフォーマンスを行う。 '02年映像を組込んだインスタレーション「DIFFERNCE」で、第5回岡本太郎記念芸術大賞展で優秀賞を受賞。'04年「水の記憶・ヒグマ春夫の映像試論」で川崎市岡本太郎美術館で個展。その後イスタンブールのAKBANKでグループ展。テヘラン現代美術館で「The Shining Sun」展。'05年府中市美術館でライブ・インスタレーション「深層風景」。'06年横浜赤レンガ倉庫1号館で「日本ーイラン現代美術展」「落花水・思索」。 '06年、'09年大地の芸術祭「越後妻有アートトリエンナーレ」 '06年からACKidを企画継続中。'08年から「ヒグマ春夫の映像パラダイムシフト」継続中。


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