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水の記憶・反復と再生プロジェクト/インスタレーション
    

  

  

インスタレーションの、中心に水滴装置があり、その装置を囲むように何枚もの透過性のあるスクリーンが吊り下げられている。 「DIFFERENCE」では、2台のプロジェクターで向かい合うように映像を投影していたが、今回は3台のプロジェクターが三角形の接点から中心に向って投影されている。その映像の交わるところに水滴装置がある。映像は3種類である。

1の漢字を用いてた映像は、身体の部分を言葉に置き換えたものである。例えば、耳、手、鼻、目、足といったように・・・。

2の映像は水の中に生殖する想像上の静物である。

3の映像は、温暖化現象で南極の氷りが溶け海水が増えた都市の場面を想像している。音は、10万年前の南極の氷りが弾ける音。

このインスタレーションも五感を喚起するように構成してあり、写真や言葉で伝えることには限度がある。ましてや映像で包囲された空間は体感するしかないだろう。

大地の芸術祭「越後妻有アートトリエンナーレ2006」   会場:旧・真田小学校

←撮影:山本想太郎