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Busan Biennale 2002/ヒグマ春夫
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Higuma Haruo
Performance in Busan 2002 / BUSAN BIENNALE 2002

    
2002年9月15日〜11月17日まで、釜山市の主催で「BUSAN BIENNALE 2002」が開催された。釜山ビエンナーレは、Contemporary Art Exhibition, Sea Art Festival, Busan Sculpture Project, Performance in Busan 2002の4つの柱で構成されていた。
    
わたしは、パフォーマンス部門に参加した。パフォーマンス部門の参加は、中国、ベトナム、香港、ベネズェーラ、韓国、日本といったアジア圏を中心とした6ヶ国だった。パフォーマンスは、公園、ビルの地下街、路上、美術館の講堂等で行われた。ビルの地下街で行った中国のパフォーマーは、相手とゲームをして負けたらワインを飲むというものだった。彼は、ゲームに弱かったらしく酔いつぶれてホテルにかつぎ込まれた。
    
1970年代に滝沢隆則とわたしは、今は無きルナミ画廊でタバコと酒を毎日飲み続ける「あなたは大丈夫」というパフォーマンスを行ったことがある。そのことを思い出していた。
    
また路上で行った中国の女性パフォーマーは、全裸で鰊の開きを手に持ちずっと立ち続けるというものだった。30分以上立ち続けていた。また香港から来たパフォーマーは、身に選択鋏、紙、テープ等いろいろのモノをくっ付け地下街を歩き回っていた。
   
1980年代に、日本でパフォーマンスが盛んになりパフォーマンス論議が繰り返し開かれていた時期があった。檜枝岐でパフォーマンスフェスティバルが開催されたときある。その時大文字の PERFORMANCEと小文字のPerformanceということが話題になった。
   
今回幾つかのパフォーマンスを観ていると小文字の Performanceとは、この様なものではないのかと思うのだった。
   
わたしは、釜山市立美術館の講堂でビデオプロジェクターを2台使って、ダンサーの宮下恵美子と音楽家の寒河江勇志とで「Water Moon#4」を行った。「Water Moon#4」は、映像を核としたコラボレーション的なパフォーマンスだっただけに、他のパフォーマンスと少し違って、予想以上の反応だった。
(2002年9月)
   
Performance in Busan 2002 / BUSAN BIENNALE 2002
"Water Moon#4" 作・構想・映像:ヒグマ春夫
ダンス:宮下恵美子
音楽:寒河江勇志
会場:釜山市立美術館/2002年9月