縄文の風/ヒグマ春夫

 

Installation
500年前の貝殻
テーマを「縄文の風」とし、一人の身体表現者が縄文という文化をイメージしながらインスタレーションと関わりその空間で感じた動きをする。地・水・火・風・空は、地球を語る時の重要な要素だが、こういった元素は縄文時代から綿々と続いている。いやその以前から途切れることなく続いている。こういった元素に比べて物質の命ははかなく短い。だがしかし、その五元素といえども縄文時代の「火」がそのままの形を保って残っているわけではなく。さまざまな情報を抱え込みながら、状況によって絶えず再変成を繰り返しながら残ってきたのである。今回は、五元素の中の「風」に焦点を当ててインスタレーションを制作した。インスタレーションを「風を感じる」装置とし、その環境で身体表現者は、風から感じた動きを行う。勿論、観客もその環境で自由に感じた動きをすることも自由である。縄文の風を感じた動きが未来につながる切っ掛けになればと願う。
インスタレーションをしてある場所は貝塚のあったところ
インスタレーションに使った貝殻は、船橋市東中山台遺跡群という古代〜中世の大集落遺跡の発掘調査で出土したものです。出土した遺構は、いまから約500年ぐらい前の地下式坑という深い穴倉で、いまで言えば室のようなものです。時代は戦国時代になります。使い終わった穴倉に、さまざまな不要なものを捨てていったために残ったものです。この貝殻から、東中山台遺跡に住んでいた人々の食生活や、当時の船橋の海の状況を復元することができます。
 

 

 

Jomon Contemporary Art Exhibition
in Funabashi 2007
出会いの造形
古代飛ノ台とアート
 
2007年7月21(土)〜9月16(日)
午前9:00〜午後5:00(月曜日休館)
入館は午後4:30まで。
 
主催:船橋市飛ノ台史跡公園博物館
   船橋市海神4-27-2
   TEL.047-495-1325
 
館内のみ入館料一般100円
Performance
8月21(火)15:00スタート
  パフォーマンス:小林美萌
 
8月28(火)15:00スタート
  パフォーマンス:小林美萌