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キノハコノコ/ヒグマ春夫
○○ 

●インスタレーション
川崎市岡本太郎美術館
2004年2月27日〜4月11

川崎市岡本太郎美術館
キノハコノコ
○ 
 等身大の身体がやっと入るくらいの業務用ロッカーを使って、パフォーマンスを行っているダンサーを見た。ロッカーに入り足を延ばし手を曲げ動く様は、滑稽に見えたし、瞬間的に危険も感じた。が、それが究極の身体表現だと解ったとき、その一つ一つの仕草を興味深く見ることができた。そして、考えたことは生な身体とビデオに撮られた身体との対比だった。身体はどんなときに美しく見えるのだろうか?。ロッカーの中で動く身体は美しかった。また、時々しまる扉が瞬時に次元移動をするのを眼のあたりにしたようだった。そのことから密室に閉じ込められた身体と開かれた空間に開放された身体という二つの次元を想定してみた。その二つの次元を映像メディアを使って一つの場で現してみたいとも考えてた。都市の部屋は密室なのか、街は身体を開放しているといえるのか、といったことは当然考えられるとして、そういった空間と自然に対峙した身体はどんな差異を見せるのだろうかというところに強い興味を持っている。(2004年制作/木野彩子との共同制作)
 
川崎市岡本太郎美術館/撮影:川上直行
川崎市岡本太郎美術館/撮影:荒川昭男
川崎市岡本太郎美術館/撮影:荒川昭男
川崎市岡本太郎美術館/撮影:荒川昭男
川崎市岡本太郎美術館/撮影:荒川昭男
川崎市岡本太郎美術館/撮影:荒川昭男
川崎市岡本太郎美術館/撮影:荒川昭男