Rewind   記憶の覚醒・冷たい皮質/ヒグマ春夫
Performance
2007年6月23日

インスタレーションに組み込まれている写真の人物は、毎回のパフォーマンスで身体表現をする。決して踊るダンサーではない。その空間で、その場で感じた動きを素直に表出する身体表現者だ。彼女のことを何と呼んだらいいのだろうか、自分探しをしているようにもみえる。


彼女は毎回なにか一つモノを持って表れる。1回目はレモン。2回目はティッシュ。3回目はキャベツ。4回目は雑巾とブルーチーズ。5回目はスポンジとそうめんだった。


持ち込むモノにも意味がない訳ではない。「冷たい皮質」から受ける彼女なりのイメージのモノ達である。そのモノ達に彼女が触れるとモノ達が語りかけいるように感じる。彼女は等価値にそのモノ達に耳を傾けるように見える。


このパフォーマンスは、彼女一人で成立している訳ではない。毎回変る音楽家の「音」も大いに影響しているし、モノ達の存在も大きな力になっている。


音楽家は毎回変るが、身体表現者は毎回同じ人である。インスタレーションに写真として組み込まれているからだし、回を重ねて行くことで空気を読み込む身体の現れを感じとってほしと思っている。

 

音:フミエ
身体:小林美萌
インスタレーション:ヒグマ春夫
撮影:川上直行
2007年7月14日
音:吉本優美子 
身体:小林美萌          
インスタレーション:ヒグマ春夫
撮影:川上直行
2007年7月21日
音:北村誠          
身体:小林美萌 
インスタレーション:ヒグマ春夫
 
撮影:川上直行
2007年8月4日
音:北村誠 
身体:小林美萌
インスタレーション:ヒグマ春夫
撮影:川上直行
 
2007年8月11日
音:逆瀬川
身体:小林美萌
インスタレーション:ヒグマ春夫
撮影:川上直行