連鎖する日常/あるいは非日常の17日間・展
2013年3月6日〜29日 会場:A・Corns Gallery contact
ヒグマ春夫の映像インスタレーション&コラボレーション【記録】
奥野美和(ダンサー・振付家)
撮影:坂田洋一
加藤チャーリー千晴(音楽)
秦真紀子(ダンサー)
撮影:坂田洋一
森下こうえん(身体表現)
K.a.n.a(Painter, art performer)
関谷泉(身体表現)
連鎖する日常/あるいは非日常の17日間・展の感想・・・関谷泉
覗き穴から向こうを覗いている人々の後姿の映像が強く印象に残りました。
見ている者と見られている世界には、死者、生者、あの世とこの世ほどの隔たりがあり、同時に温かな往還が存在するようです。
蚊屋の中に入ったとき、蚊屋の外に出たとき、やはり夢のような現実と現実のような夢の世界を行き来したような実感を味わいました。
津波を受けてないにもかかわらず、失われてしまった小さな命と解体した家族をテーマにパフォーマンスを始めたとき、絶望のようなものしか感じていませんでしたが、
映像とコラボしているうちに、祈りに似た温かい何かに触れることができました。ありがとうございました。
石井則仁(演出家・振付家・イベントオーガナイザー)
若尾伊佐子(身体表現)
「日常で生まれたものが非日常に流れていくとき、その境目であふれ出し、裂け目が生じた。
その裂け目に向かって、わたしもあふれ出した。」・・・若尾伊佐子
撮影:坂田洋一
中里広太(サウンドデザイン)
千葉瑠依子(身体表現)
小椎尾久美子(身体表現)
宮保恵(ダンサー)
風人(ボイス)
平野晶広(身体表現)
中島彰宏(身体表現)
ヒグマ春夫さんの映像に触れるのは、今回が2回目です。
昨年の劇団公演に映像参加して頂いた際に感じたこと、それが出発点だったと思います。
投影された映像が身体に映ること、身体の部分部分、そして影、そのことに興味を感じました。
今回終えて思ったことは「普段私がやっていることに捉われてはいけない」ということです。
逆に言えば、自分自身が自由になり試される場を、貰えたと思います。
観客は僅かでしたが、その分私にとっては、とても大切な時間となりました。
有難うございました。 ・・・中島彰宏
慶野由利子(Computer Music)
渡邊るみ(ストーリーテラー/身体表現)
連鎖する日常の感想・・・渡邊るみ
初の映像とのコラボレーション。連日様々なアーティストたちが参加するのを観に行ったりフェースブックで観たり
するうちに自分にできる関わり方というのを改めて考えるいい機会になりました。わたしはいわゆる”女優”では
ない代わりに”ダンサー”でもありません。カテゴリーは重要ではないけれど、じゃあなにをわたしは持っているんだろう?それはやはりストーリーを語ること。身体を使って。けれど身体は創造の一部でしかありません。が、もちろん大事な一部です。
今回のように映像がある場合もそれと繋がって一体となって、けれどそれぞれ独立した存在感がある。
その瞬間、瞬間にストーリーを感じ取り、語っていくことの面白さを知ることができました。
観に来てくださった皆様、関わってくださった皆様、そしてこんなに面白い企画をし、参加させてくださった
ヒグマさんに大感謝!!ありがとうございました!!!
撮影:坂田洋一