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Projection Art Project/ヒグマ春夫
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Higuma Haruo
 わたしにとって投影とは、被写体が持っているイメージや磁場を際立たせることである。これまでに、樹木、古い建物、近代的な博物館、モニュメント、水面、霧、人物、等々に投影した。最近では、投影した現場を写真に撮り映像化している。





  コペンハーゲンでのプロジェクトでは、二つのことを試みてみた。一つは、古い建物に映しだすこと、もう一つは、広場に映像のインスタレーションを作ること だった。建物への投影は、ビルとビルからの投影が可能だった。10,000ルーメンのビデオプロジェクターを用意し投影した。レザー光線も使ってみた。最 初、ビデオとレザー光線をミックスして投影してみた。が、ビデオよりレザー光線の明かりが強くバランスが保てなかった。結局レザー光線は使わなかった。建 物に"Clap Hand"の映像を投影している時だった。1階の方から打楽器の音が鳴り響いてきた。妙に映像とリンクしている。3階から覗いてみると、1階の道路脇で映 像を見ながら演奏している人がいた。
      
 野外での投影は映像から音が出ていない場合が多い。野外にはいろんな音があって、自然の音を選びながら見る面白さがあるからだ。人間のカラダは巧妙に出 来ていて、見えない闇夜でもしばらくするとその環境に慣れて見えるようになる。聞こえそうもない音でも、聞き取ろうとすると、音が聞き取れるようになる。 そんな訳で自分に一番あった音を収集しながら見てほしいと思っている。
         
 広場での映像インスタレーションは、昼間でも見えるように、ビデオプロジェクターではなく大画面のモニターを用意した。そして、画面から50メートルぐ らい離れた所にイントレを組み、音を聞く為のヘッドホーンを用意した。このシステムに、作品"Water Moon#4"と"Water-Four Moons"を映しだした。
       
 コペンハーゲンで知り合ったAndersは、音と映像を手掛けるアーティストだった。彼と"Water-Four Moons"を使ってコラボレーションをすることになった。Andersのスタジオでリハーサルをした。
        
 広場でのコラボレーションは夜10時頃からスタートした。Andersはエフェクターやミキサーを使ってリアルタイムで映像を変容し音をミックスしてい た。Andersの音をヘッドホーンで聞きながら"Water-Four Moons"が変容していくシーンを眺めていた。偶然近くで、ボカンーボカンーという音がして花火があがった。ヘッドホーンで聞くAndersの音と、花 火の生な音がミックスして微妙な臨場感に感激した。大画面の右手の奥の空が黄色に染まった。12時近くにコラボレーションは終了した。実はこの企画は、 "Asian Comments"として行われたものである。"Asian Comments"はアジアの様々な文化を紹介する催しであった。花火は最終日のセレモニーの一つであったと後で聞く。2002年9月
      





"ASIAN COMMEN”
 

 

 

 

 

広場で映像を使ったインスタレーション。
19-21September 2002 in Copenhagen

    古い建物に投影する。
コペンハーゲン/2002年。





マネキンと都市  
マネキンに都市を感じて制作した映像を投影した。
2010年撮影


川崎市岡本太郎美術館/母の塔
 











川崎市岡本太郎美術館で個展、その関連企画イベント。ダンサー、音楽家、ライブぺインター等々が参加する。

岡本太郎の作品「母の塔」に投影する/2004年


撮影:荒川昭男













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船橋市飛ノ台史跡公園博物館 2002年
       

 

 

博物館の建物に投影する。
映像+ダンサー+音楽家とのコラボレーション/2002年




●●● 神奈川県民ギャラリー

 

 

 

ダンサーに投影する。
インスタレーションの会場でのコラボレーション。




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メタルアートミュージアム 2000年
     

 

 

美術館の壁面に投影する。
2000年




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船橋市飛ノ台史跡公園博物館 2001年
 
博物館の建物に投影する。
映像+ダンサー+音楽家とのコラボレーション/2001年




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