”Communication between spirit and soul's latent agricultural tools”
Moment of communication with agricultural tools. The moment when agricultural tools meet people in rivers, towns and mountains. The moment that dancers and agricultural tools communicate. These images are incorporated into the installation along with agricultural tools. And sometimes dancers try collaboration in that space.

農業生産の現場から姿を消していった農具に映像を組み込む

農具は長い間、人力、畜力によって使われた農業用のツールである。一時は工業生産として経済を潤した。これらは農民や職人によって作られたもので、農業の発展に大きく貢献してきた。戦後は、農業の機械化により不要のものとなり、農業生産の現場から姿を消していった。農具は合理的な機能を持つだけではなく、木や藁や葛などの自然素材でつくられ造形的にも美的にも素晴らしいものがある。使った経験のない人たちをも魅了している。その農具を「農の精神と古農具の魂」という語り口で紐解く。

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旧五反田学校の教室「映像インスタレーション」より/伊参エリア


古農具(ネットより)

鋤(すき)
柄の取れた古い鋤を野外で鍋の代わりに使って鳥獣の肉や野菜を焼いたのが「すき焼き」の始まりといわれている。

鍬(くわ)
園芸や農作業、土木作業のため、土壌を掘り起こす道具である。

鎌(かま)
草や芝を刈り取るのに用いる農具の一種。植物の切断のための湾曲した刃もしくは歯を持っており、引いて刈るように内側に刃が付いている。 用途により様々な形態のものがある。英語では、鎌の呼び名は大きさにより異なり、立ちながら牧草や麦刈り用に使う大型の物をサイズ (scythe)、しゃがんだり中腰で草刈りや収穫などで用いる小型のものをシックル(sickle)と呼び分ける。日本語では西洋のサイズを大鎌と訳す場合があるものの、形態の大小にかかわらず「鎌」の単語を当て、文字による両者の厳格な区別はない。

箕(み)
脱穀などで不要な小片を吹き飛ばすことを主目的として作られる平坦なバスケット形状の選別用農具(農作業で使う手作業用具)であり、民具。機械式の脱穀用具と区別して手箕(てみ)とも言う。英語では「脱穀用バスケット」との意味で "winnowing basket" と言う。

唐箕(とうみ)
臼などで籾殻をはずしたあと、風力を起して穀物を 籾殻・玄米・塵などに選別するための農具。

熊手(くまで)
日本におけるレーキの1種で、農業や庭の掃除に使われる、短い歯を粗い櫛状にならべた棒を垂直に柄に取り付けた農具。

臼(うす)
穀物の脱穀や製粉、餅つきなど用いる道具である。

ピッチフォーク(pitchfork)
長い柄と、長くて広がった歯を持ったヨーロッパ起源の農具であり、刈り取った麦や干草、葉、ブドウの実、そのほかの農作物など柔らかいものを持ち上げたり、投げたりすることに使う。もともとフォークとはこの農具のことであるが、この機能を模して発明された食器のフォークの知名度のほうが高くなっているため、単なるフォークはむしろ食器のフォークの呼称としてのほうがよく使われるようになっている。ピッチフォークはたいてい2本から6本の歯を持っているが、その使用目的によって歯の長さや間隔は多様である。
また、古くはヨーロッパではピッチフォークは剣や銃など高価な武器に手が届かない人々によって、武器として使用された。 その結果、今日の欧米で、激怒している農民や荒れ狂う暴徒たちを描写する陳腐な表現手法では、ピッチフォークを手にしているすがたをとることが多い。
現在のサブカルチャーでは、悪魔が持つ武器として多く登場している。 BSDのマスコットキャラクター「デーモン君」が手にしているのもフォークである。

耕耘機(こううんき、耕運機、ティラー、英: Rotary tiller )
田んぼや畑を耕すために用いられる農業機械の1つである。主にロータリーによる耕耘を目的としたものが多い。そのため、「テーラー」という和製英語で呼ばれることも多い。一部では新聞協会用語懇談会か定めた代用表記である耕運機と表記される場合がある。また、畑等で様々な作業を行うために各種作業機の連結を前提としたものは管理機と呼ばれる。

脱穀機(だっこくき)
米や麦の収穫作業で用いられる農業機械の一つである。 日本では、主に米の脱穀で使用される。

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旧五反田学校の教室「映像インスタレーション」より/伊参エリア



精米機(せいまいき)
玄米または籾から糠(ぬか)を取り除いて白米にする(つまり精米)ために用いる農業機械である。現在は小型の家庭用も利用されている。

唐棹(からざお/ からさお[1]:殻竿とも)
日本の農具の一種で、麦や大豆など、穀物の脱穀作業に使用する道具。唐竿、連枷、くるりなどとも呼称する。長い竹竿の先端に、回転する短い棒を取り付けた形状をしている。この竿を持ち、むしろの上に広げられた穀物を、短い棒を回転させながらたたき、脱穀する。このような脱穀方法を、千歯扱きなどの「梳き」に対して「打穀」と呼ぶ。
この唐棹による脱穀は、稲や麦だけでなく他の作物にも幅広く応用できたので、世界各国に数多く似たようなものがある。
西洋では唐棹状の農具を元にしたフレイルと言う打撃武器が開発され、甲冑を身に纏い、剣では有効な打撃を与えることが難しい重装騎兵に対する対抗手段として大いに普及した。沖縄のヌンチャクも、唐棹をもとに考案されたと言われている。日本ではお殻打ち棒といわれ、竿と短い棒を連結していた金具は鉄鎖、短い棒は鉄造りとなった。

千歯扱き、千把扱き(せんばこき)もしくは千歯(せんば) 元禄期に和泉国の大工村(現在の大阪府高石市高師浜の一部)の宇兵衛により考案された日本の古式の脱穀用農具[1]。木の台の上から鉄製の櫛状の歯が水平に突き出した形をしている。また竹製の歯の場合もある。稲扱きと麦扱きに分かれる。